コンタクトレンズQ&A 使い方編
コンタクトレンズの使い方について
点眼薬の成分が、特にソフトコンタクトレンズに与える影響が否定できないため、コンタクトレンズ装用中に使える点眼薬は限られます。医師又は薬剤師にご相談ください。 乾き眼対策用の目薬であれば、使用できるものが多いようです。目薬購入の際に、パッケージをよくご確認下さい。
眼に石鹸、シャンプー、お風呂のお湯などが入ると、コンタクトレンズが変形したり、汚染されたりすることがあります。もしコンタクトレンズを装用したまま入浴される場合には、十分注意してください。また、眼に石鹸、シャンプー、お湯などが入った場合には、すぐにコンタクトレンズをはずすようにしてください。サウナは、極端に乾燥した環境になることもありますので、レンズをはずしてから利用されることをお勧めいたします。
機内では気圧の変動や乾燥などが起こりやすいので、違和感があればはずすことをオススメします。また、国際線にお乗りになる場合、長時間機内で過ごし、睡眠をとることもありますのでコンタクトレンズをはずしてから搭乗されることをお勧めします。
MRI検査の時には、コンタクトレンズをはずしてください。カラーレンズ の色素部の着色剤に酸化鉄や酸化チタンといった帯磁性のある金属を使用している場合があります。MRI検査時には眼球に影響を及ぼす可能性があるため、外していただきますようお願いいたします。
他人のコンタクトレンズは絶対に使用しないで下さい。コンタクトレンズは使用している人の眼に合わせてあります。合っていない他人のコンタクトレンズを使用すると、眼障害が起こる危険性がありますので、使用は避けて下さい。
コンタクトレンズの種類にもよりますが大変危険です。寝ている間はまぶたを閉じているため、コンタクトレンズをはずしていても眼に酸素が届きにくくなります。それなのにコンタクトレンズをしたまま寝てしまうのは、さらに眼に届く酸素の量を減らすことになります。特にソフトレンズの場合は、レンズの性能上ハードレンズに比べると酸素を通す量が少ないため、つけたまま寝てしまうことが常習化している方は、眼にかなりの負担を受けていることが予測されます。ハードレンズであっても着けていない状態に比べると酸素は届きにくくなりますので、つけたまま寝るのは避けて下さい。
時間を定めて必要な時だけ使うことはできます。スポーツ時、外出時だけコンタクトレンズで過ごしたいという方には、1日の使い捨てタイプのレンズがお勧めです。
ハードコンタクトレンズもソフトコンタクトレンズも水泳を除くほとんどのスポーツに使えます。ただし、スポーツの種類にもよりますが、人の手があたったり激しくぶつかったりした場合は、ハード・ソフト共に、ずれたり、落ちてしまう場合がありますので充分気を付けて下さい。動きの激しいスポーツをする方には、ずれにくいソフトコンタクトレンズの方がお勧めです。
水泳のときには、コンタクトレンズをはずすことをお勧めします。ゴーグルなどでカバーしても、水が入ればレンズが外れてしまうことが考えられます。とくにソフトレンズでは、プールの消毒剤や雑菌などによる汚染、海水やプールの水がコンタクトレンズを変形させる可能性があります。視力の矯正が必要な場合には、度の入ったゴーグルもありますので、眼科医にご相談ください。もし、コンタクトレンズをしたまま水泳をする場合には、水泳専用のゴーグルを必ず着用してください。その際は、1日使い捨てレンズをオススメします。眼に海水やプールの水が入った場合には、すぐにはずして処分して下さい。