コンタクトレンズQ&A 基礎知識編
基礎知識について
含水率はソフトコンタクトレンズに含まれる水分量を表しています。装用感や乾きやすさに差がありますが、個人差がありますので自分の目にあったレンズを選ぶことが重要です。
度数や直径などコンタクトレンズのデータを表しています。
- パワー(POWER/D)
- 視力矯正の度数の強さを表します。
- ベースカーブ(BC)
- レンズの曲がり度合いを表します。数値が大きいほど平たく、小さいほど急になります。
- 直径(DIA)
- レンズの直径を表します。
- 中心厚(CT)
- レンズ中心部分の厚みを表します。
- 含水率
- コンタクトレンズに含まれる水分量を表しています。
- 酸素透過率(Dk/L)
- 酸素を通す割り合いを表します。数値が大きいほど酸素を多く通します。
正しい取扱い方法と装用時間を守れば、治療を必要とするようなキズが眼につくことはまずありません。ただし、不適切な使用方法の場合、重篤な眼障害を引き起こす可能性があります。取扱説明書をよく読み、医師の指示に従って使用をお願いします。
ソフトコンタクトレンズは水分をたっぷり含んだ柔らかいレンズです。付け心地には個人差がございますが、「付け心地がよく快適」とのお声を多くいただいております。 ハードレンズは、ソフトレンズと異なり硬いレンズのため、最初は異物感を感じる場合もあります。個人差はございますが、1~2週間程度で慣れてくる方が多いようです。
まぶたの奥は袋状になっていますので、眼の裏側に入って取れなくなることはありません。レンズがずれてとれにくい場合は、あわてずに取扱い説明書に従って戻して頂くか、無理にとろうとせず医師にご相談下さい。
眼科医の指示通り、正しい取扱いと装用時間を守っていれば、コンタクトレンズが原因で眼にキズがついたり、眼の病気になったりすることはまずありません。しかし決められた定期検査はきちんと受けて頂き、コンタクトレンズと眼のチェックを忘れないようにして下さい。
角膜(黒眼)には血管がないので、涙を介して空気中から酸素を取り入れています。角膜に酸素が十分に届けられないと、眼のトラブルを引き起こすリスクが高まります。眼のトラブルを防ぐために、酸素透過性の高いコンタクトレンズをオススメします。また、レンズを着けている時間を極力減らし、メガネと併用することをオススメします。
眼に異常がある時などには一時的にコンタクトレンズを外さなければならない場合があります。このような時にメガネが必要です。また長い時間コンタクトレンズを使用することが困難な方もいらっしゃいますので、メガネを準備することをオススメします。可能な限り眼に休息を与えるためにも、また短時間の使用の場合にもメガネの併用は必要です。
近視の進行には、遺伝、環境、年齢などが関係しているといわれています。コンンタクトレンズを付けることで近視の進行が止まったり、遅くなるとは断言できません。定期検査をうけ、その時にあった度数のコンタクトレンズを使用することをオススメします。
角膜や水晶体が球面ではなく歪んでいることが原因で、物がぼやけて見えたり、二重に見えたりすることがあります。このような状態を乱視といいます。特に乱視だからといって、コンタクトレンズが使用できないことはありません。ただし、乱視にも種類があり、どの程度の視力が得られるかは実際に付けてみないとわかりません。眼科の医師やスタッフにご相談下さい。
アレルギーやドライアイの要因は様々であり、レンズとの関連性は一概にはいえません。コンタクトレンズを使用する前に医師にコンタクトレンズを付けることができる状態かどうかをご相談いただき、使用可能な場合指示にしたがって使用して下さい。
紫外線の多くは角膜で吸収されますが、波長によっては眼の奥の水晶体や網膜にまで達し、ダメージが蓄積すると眼の病気になったり、眼の老化を促進する原因になる可能性があると言われています。紫外線を気にされる方へは、UVカット機能つきのコンタクトレンズを、オススメしています。しかし、コンタクトレンズでのUVカット効果は紫外線の透過する紫外線量を減らすもので、完全にはカットできません。サングラスとの併用をおすすめします。また、UVカット機能つきコンタクトレンズは、まぶしさをやわらげる効果は、ありませんのでご注意下さい。
コンタクトレンズについて
コンタクトレンズは高度管理医療機器ですので、使用者にとってどのようなコンタクトレンズが適切かは医師が判断いたします。屈折状態、眼の状態、使用目的や使用環境などを考慮し最適なものを選んでいきます。ご希望のコンタクトレンズがあれば、こちらで詳しく説明させて頂きます。
コンタクトレンズを付けることができる年齢は特に定められていません。最低条件は自分でコンタクトを付け外しできること、取扱いを正しく行えること、装用上の注意を守れること、定期的に眼科を受診できること、以上のことができれば使用可能です。幼児または高齢の方でも医師が必要と認め、コンタクトレンズを処方される場合もあります。詳しくは眼科の医師やスタッフにご相談ください。
素材で分類すると、柔らかい素材のソフトコンタクトレンズと、硬い素材のハードコンタクトレンズに分けられます。使用期間で分類すると、ソフトコンタクトレンズは、使用期間が長い従来型ソフトコンタクトレンズと1日の使い捨ておよび定期交換ソフトコンタクトレンズ(1週間交換、2週間交換、1ヵ月交換、3ヵ月交換など)に分けられます。ハードコンタクトレンズは、使用期間が長いタイプと3ヵ月交換タイプがございます。機能面で分類すると、近視用、遠視用、乱視用(トーリックレンズ)、遠近両用、カラーレンズなどに分けられます。
使い捨て(2週間交換)レンズだからと、洗浄を怠ったり、使用日数を超えて使ったりすると重篤な眼障害を起こす可能性が非常に高くなります。お客様の生活環境やコンタクトレンズの使用頻度などをよくお伺いしたうえで、より適切なコンタクトレンズをご提案させて頂きます。
慣れてきた場合で、標準的には12時間~14時間といわれています。ですが、極力付ける時間は短いほうが眼のトラブルを防ぐことができます。個人差がありますので医師や、スタッフにご相談ください。付けたまま眠ることはできませんので、就寝前に必ず外してください。
夜勤などで起きている時間が長くなってしまう場合、深夜の勤務時間帯にはコンタクトレンズをはずして、メガネなどをご使用いただくことをオススメします。長時間装用は、眼障害の原因にもなります。寝ているときもレンズをはずさず装用(連続装用)できるコンタクトレンズもありますが、眼の健康を考えると、終日装用が望ましいかと思います。