コンタクトレンズ

コンタクトレンズのCYLとは?乱視って何?よくある質問の解説

コンタクトレンズの「CYL」とは?

乱視に関係するCYLという項目をご存知でしょうか。CYLは、乱視を矯正するために必要な数値です。しかし、あまりなじみのない方もいるでしょう。

本記事では、コンタクトレンズのCYLや乱視の概要、数値が合っていない場合に起こる症状やよくある質問を解説します。

正しいCYLを把握するためには眼科を受診することが大切です。正確な値を確認のうえ、自分の目に合うコンタクトレンズを装用し、トラブルを未然に防ぎましょう。

乱視用コンタクトレンズのCYLとは

CYL = 乱視度数

CYLとは、Cylindrical(円柱形)の略であり、乱視度数の強さを示す数値です。マイナス(−)で表記され、数値が大きくなるほど乱視度数が大きくなります。

ソフトコンタクトレンズの乱視度数は、種類ごとに-0.75から0.50間隔で数値が大きくなります。乱視とは、水晶体や角膜の歪みにより、目に入る光の焦点が複数できる状態です。

中~重程度の乱視があると、目に映るものがぼやけたり二重に見えたりします。軽度であっても、生活状況によっては目の疲れにつながることもあるため、眼鏡やコンタクトレンズで乱視矯正をしたほうがよい場合もあるでしょう。

一方で、軽度の乱視は自覚しにくい場合があります。無自覚の場合でも目に負担がかかり、眼精疲労や頭痛肩こりの原因になっている場合があります。

乱視にも種類が色々あるため、眼科で検査を受けることが重要です。

コンタクトレンズのCYLを確認する方法

コンタクトレンズのブリスターの写真

CYLは、眼科医が発行するコンタクトレンズの指示書(処方箋)や、乱視用コンタクトレンズのパッケージの外箱に記載されています。

確認する際は、乱視の角度を示すAXISもあわせてチェックしておきましょう。また、ネット注文でコンタクトレンズを購入した経験がある場合は、過去の注文履歴を確認するとCYL・AXISが把握できます。

コンタクトレンズのCYLが合っていないとどうなる?

家でコンタクトレンズをつける女性の写真

コンタクトレンズのCYLが極端に合っていない場合、目に映るものが二重に見えたり、ぶれて見えたりします。

軽度の乱視であれば、日常生活を送るうえで支障がない方もいます。一方で、重度の乱視の場合、見づらさを解消するために必要以上に目の筋肉を使ってしまうため、眼精疲労の原因になったり、不快感が募ってストレスを感じたりします。改善するためには、乱視用コンタクトレンズによる矯正が必要です。

適切なCYLを知るために眼科を受診しよう

検査の機器と女性医師の写真

乱視用コンタクトレンズは、商品によって装用感、見え方などが異なります。軽度の乱視の場合、乱視用ではないコンタクトレンズが適する場合もあります。

一方で、強い乱視の場合は乱視用ソフトコンタクトレンズで矯正できないこともあるでしょう。そのため、眼科を受診し、正確なCYLを知る必要があります。

また、適切な度数が把握できたあとも、眼科で定期的に検査を受けることが大切です。

コンタクトレンズのCYLに関するよくある質問

視力矯正・視力回復の疑問あれこれのイメージ

コンタクトレンズのCYLに関するよくある質問をまとめました。乱視用のコンタクトレンズを購入する際は、ぜひ参考にしてみてください。

コンタクトレンズのCYLはどうやって算出する?

CYLは、眼科での屈折検査という項目で測定されます。その方法には、機器で測定する方法や、乱視表や測定器具(クロスシリンダー)を用いる方法があります。

測定結果をもとに、乱視用コンタクトにするか否かを相談しながら決めていきます。

乱視用コンタクトレンズのCYLとAXISの違いは?

CYLとAXISの違いは以下のとおりです。

  • CYL:乱視度数の強さを表す
  • AXIS:乱視の角度を表す

乱視には、斜乱視(角膜が斜めに潰れたような形)や倒乱視(角膜が横に潰れたような形)、直乱視(角膜が縦に潰れたような形)が存在します。

乱視のなかでも種類によって見え方が異なるため、それぞれの角度を調整するためにAXISが必要です。

コンタクトレンズのCYL数値はいくつから矯正したほうがいい?

「CYLの数値が◯◯以上の場合、矯正したほうがいい」という明確な基準はありません。なぜなら、見え方に関する影響は、CYLやAXISだけでなく近視や遠視の程度によって変わるからです。

目に映るものがぼやけたり、二重に見えたりする場合は眼科を受診し、医師の診断のうえで必要に応じて矯正治療を受けましょう。

CYLや乱視について知りたいことがある場合はオンライン相談を

笑顔のオペレーターの写真

日常生活を送るうえで物が少しぼんやり見えたり、ぶれて見えたりしていても、そのまま放置していないでしょうか。

眼科を受診し、医師に相談したいと思っても、なかなか時間がとれない方もいるでしょう。エースコンタクトのオンライン相談を利用すれば、コンタクトレンズに関するお悩みを気軽に相談できます。

お手持ちのパソコンやスマートフォン、タブレットで相談ができるため、外出先でも簡単に利用できます。

直接顔を合わせて相談したい方は、お近くの店舗にご来店いただき、気になることを相談してみてください。ご利用の際はWeb来店予約をご利用いただくと待ち時間を短縮してご案内できます。

ぜひ近場の店舗にもご来店いただき、気になることを相談してみてください。

  • 症状は、人によって程度や現れ方に個人差があります。
  • コンタクトレンズは高度管理医療機器です。必ず眼科医の指示に従いお使いください。
  • 眼科を受診の際には、健康保険証が必要です。必ずご持参ください。

コンタクトレンズを選ぶ際は適切なCYLのものを購入しよう

指差しをする白衣の女性の写真

CYLは、乱視の方が矯正するために必要な数値です。極端にCYLが合っていないコンタクトレンズを装用し続けると、物がぶれて見えたり、二重に見えたりします。

日常生活に支障が出ないようにするためには、眼科を受診し、正確なCYLを把握することが重要です。また、乱視の角度を示すAXISも確認する必要があります。

適切な検査を受け、自分の目に合う乱視用コンタクトレンズを購入しましょう。