コンタクトレンズの度数の調べ方は?
度数と視力の違いも解説
装用しているコンタクトレンズが見えにくくなったときに、度数が合っていないものを使用し続けると、眼精疲労や視力低下などが起こるおそれがあります。そのため、コンタクトレンズを選ぶ際は、適切な度数のものを購入することが大切です。
本記事では、コンタクトレンズの度数の調べ方や視力との違い、度数について知っておくべきことを解説します。自分に合った度数のコンタクトレンズを選び、日々の生活を快適に過ごすためのヒントにしてください。
コンタクトレンズの度数の調べ方
眼科でコンタクトレンズの度数を調べる場合は、以下の流れに沿って検査・診察を受けましょう。
- ※眼科によって流れが異なる場合があります
- 1受付でコンタクトレンズの度数を調べたいという要望を伝えてください。
- 2受付が終了したら、問診票を記入してください。
- 3多角的屈折検査(近視・遠視・乱視・目の形を調べるための検査)や、自覚的屈折検査(見えている文字や「C」に似ている記号の空いた向きを回答する検査)を受けます。
- 4検査結果をもとに、眼科医の診察を受けてください。眼科医が目の異常の有無やコンタクトレンズの使用可否を判断します。
- 5眼科医と相談のうえコンタクトレンズを選び、試しに装用してみましょう。
- 6コンタクトレンズを装用した状態で視力検査をして問題なければ、購入・指示書(処方箋)の受け取りができます。
パッケージや指示書(処方箋)から度数を確認できる?
コンタクトレンズの外箱やパッケージ、過去にもらった指示書(処方箋)を見ると度数を確認することが可能です。各用語の意味がわからない場合は、以下の表をご活用ください。
用語 | 概要 |
---|---|
ベースカーブ(BC) | コンタクトレンズの曲がり具合の大きさを示す。数値が大きくなるほど、カーブが緩やかであり、小さくなるほどカーブがきついことを表す。 |
度数(POWER・PWR・P・D・SPH) | コンタクトレンズの度数を示す。遠視用は度数がプラス(+)、近視用は度数がマイナス(-)になる。 |
乱視度数(CYL) | コンタクトレンズの乱視度数を示す。乱視用のレンズを購入する際に必要な項目。 |
中心軸(AXIS・AX) | 乱視の角度を示す。乱視の方の場合、乱視の方向に沿って矯正する必要がある。乱視用のレンズを購入する際に必要な項目。 |
加入度数(ADD) | 遠近両用レンズの加入度数を示す。遠近両用レンズを購入する際に必要な項目。 |
直径(DIA) | コンタクトレンズの直径を示す。ほとんどのコンタクトレンズの場合、商品ごとに固定値になっている。(※一部の商品では、2種類の数値の設定になっているケースもある) |
使用期限(EXP) | コンタクトレンズの使用期限を示す。未開封の状態におけるコンタクトレンズの性能・安全性・有効性を保証する期限。 |
ロット(Lot) | コンタクトレンズのロット番号を示す。 |
コンタクトレンズの度数に関して知っておくべきこと
視力と度数は異なる
視力と度数は異なるため、視力が把握できても度数は確認できません。視力とは、目が物体を見る力であり、対象物の形状や存在を認識する機能を数値化したものです。
一方で、度数とは視力を矯正する機能を数値化したものであり、コンタクトレンズの屈折する方法や屈折力を示します。
目の構造は人によって異なるうえに、コンタクトレンズの種類によって映り方は変わります。また、コンタクトレンズのメーカーや種類によっても見え方が異なるため、眼科で適切な検査を受けることが重要です。
自己判断で度数を変更するのは避ける
自身の判断で度数を変更すると、場合によっては余計に見えづらくなり、目に負担がかかって眼精疲労の原因になります。
また、視力低下を引き起こすケースもあるため、自己判断でいつもと異なる度数のコンタクトレンズを使用することは避けましょう。
見えづらさは、度数だけに原因があるとは限りません。加齢にともなう目の変化や白内障・緑内障などの疾患が関係している場合もあります。
使用中のコンタクトレンズが見えづらいと感じた場合は、まずは眼科を受診して目の状態を確認してもらいましょう。
度数のみではコンタクトレンズは選べない
度数のみ把握しても、ベースカーブ(BC)や乱視の角度(AXIS)などがわかっていなければコンタクトレンズは選べません。
たとえば、ベースカーブ(BC)が合っていないコンタクトレンズを装用すると、レンズがずれたり外れたりします。また、ドライアイや眼障害、目の不快感や充血などを引き起こすケースもあります。
乱視の方の場合は乱視の角度を示すAXISや乱視度数を示すCYLが把握できなければ、視力矯正が成立しません。
目の状態に合ったコンタクトレンズを装用するためにも、度数に加えてBCやAXISといった項目を把握しておきましょう。
メガネとコンタクトレンズの度数は必ずしも同じではない
メガネはコンタクトレンズと違ってレンズと目の間に距離があるため、コンタクトレンズの度数と異なります。また、コンタクトレンズと目の距離が変化すると、矯正力が変わります。
そのため、メガネの度数をレンズにそのまま利用することはできません。まれにメガネとコンタクトレンズの度数が一致するケースもありますが、一般的にはコンタクトレンズのほうが低い度数になります。
メガネの度数を参考にすることなく、眼科で適切な検査を受け、正確な度数を把握しましょう。
視力は変化するため定期検査が必要
視力は加齢や生活環境によって変化するケースがあるため、定期的に検査を受け、見え方に変わりがないか確認することが重要です。
場合によっては、装用装着しているコンタクトレンズが気づかないうちに目に合わなくなっているケースもあります。
特に目に問題がなかったとしても、3ヶ月1回のペースで定期検査を受けることをおすすめします。
コンタクトレンズの度数が気になる際はオンライン相談がおすすめ
コンタクトレンズの度数について気になることがあっても、眼科へ行く時間がなかなか作れずに、そのまま放置することはないでしょうか。
そのような方におすすめなのがコンタクトレンズ専門店のオンライン相談サービスです。オンライン上でコンタクトレンズに関する相談ができるため、忙しい方でも利用しやすいでしょう。
エースコンタクトのオンライン相談では、ご自宅や外出先から店舗と同じように接客が受けられます。コンタクトレンズの度数について気になる点や、疑問に思うことがあればお気軽にご利用ください。
また、実店舗での相談や購入を希望する方は「Web来店予約 店舗選択」からご自宅に近い店舗を確認して、来店前に予約をするとスムーズです。
定期的に度数を確認して、自分にあったコンタクトレンズを使いましょう
コンタクトレンズの度数は加齢や生活環境などの要因で変化していきます。自己判断で度数の合っていないコンタクトレンズを使用し続けると、視力低下や眼精疲労、眼障害などを引き起こすきっかけになります。定期的な検査を受けて、自分に合ったコンタクトレンズを使いましょう。
度数についてまずは気軽に相談したいという方は、エースコンタクトのオンライン相談をぜひご利用ください。
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